Aとの闘い 04
会社を作ってみて分かったことは、世の中実際にやってみないとわからないことってとても多いということ。まぁ当たり前だけど...。
頭では「これなら大丈夫!」と思っていても、実際やってみるとそこには穴がある。その穴を埋めると、また別の場所で穴を発見する。そしてまた穴を埋めて...その繰り返し。
また私の場合は、何もない状態からシステムを構築し出したわけだから、しょっちゅう頭の中がぐちゃぐちゃになった。
さて、そんな中で一番の問題だったのは不安という感情だ。
「本当にこれで大丈夫か?」
「私のやり方は間違っているのか?」
毎日のように不安に襲われ、どうしようもなくなってしまった。
少しでもその不安を取り除きたいと思った私は、何人もの起業家の話を聞きに行った。
「皆、どうやって成功を収めたのだろう?そして何を思い行動を起こしてきたのだろう?」
僅かでも答えが欲しかった。
いろんな方の話を聞いて分かったことは、成功を収めた起業家は皆、考え方が似ているということだった。業種も違えば、アプローチの仕方も違う方々だけど、その根本的な考え方はとても似ていた。
それは目的の決め方であったり、
それは夢の大きさであったり、
それは仕事への気持ちの入れ方であったり。
上手く表現出来ないが、一つ一つの単なる点が繋がっていき、線へと変わっていったような感じがした。
まずは自分の考え方を今までと変えていく。そこから始めてみることにした。
すると不思議と不安が少しずつ和らいでいった。心理学ですかね?(笑)
さて、私の中でとても印象に残っている起業家の話がある。
その方は起業をして大成功を収めているわけだけども、こんな話をしていた。
「起業をするというのは、突然海に落とされるのと一緒。それも大海原のど真ん中に。陸も見えないし、泳ぎ方もわからないけど、とにかく泳がないと溺れ死んでしまう。最初は犬かきでもいいんだ。そのうちもっと泳ぎやすく効率の良い泳ぎ方を知ることができる。でもそれはもがいて苦しんだ人にしかわからない。
だから僕に起業家としてのアドバイスをくださいって人がよく来るけど、教えることは出来ない。と言うより、言っても理解が出来ないと思う。僕の話はもがいて苦しんだ人にしか理解出来ない話だから。」
なんか自転車と一緒ですね。
いくら自転車の乗り方の理屈やコツを聞いたとしても、それで自転車に乗れるとは限らない。
実際に乗って練習をしないと身につかないのと同じだなって感じます。
まぁ自転車を例に出しましたけど、私は自転車ってそんなに得意じゃないんです(笑)
昔自転車に乗っていて、バランス崩して土手から滑り落ちたことがあったなー
近くを歩いていた人がその現場を目撃して、必死に笑いをこらえながら通り過ぎて行ったあの顔を今でも私は忘れない。